幕僚としての心得〜お仕事をする上で気をつけるべき事項

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はじめに

前回の記事では、幕僚がどんな人で、どんな能力が必要とされるかについて説明しました。
(その時の記事はこちら→「幕僚とはどんな人?幕僚に必要な能力とは?」)
かなり高い能力が求められる一方で、部隊を指揮できない、自分の考えで全てを実行することはできない、など、人によっては全く魅力を感じないお仕事に思えたかもしれません。
でも、僕自身の経験上、これはこれで、なかなかやり甲斐のある仕事でしたよ。
現役の自衛官であった頃、陸上自衛隊では「幕僚道」なる言葉をよく耳にしました。
この言葉に対する明確な解釈を聞いたことはありませんが、おそらく「幕僚としての立場をしっかりわきまえ、その職務に徹しなさい」ということだったのかな、と思いますが、これは言い換えれば「幕僚としての心得を実践せよ」ということだったと思います。
では、「幕僚としての心得」とはどんなものでしょうか?
これも、陸上自衛隊の幕僚向けの教科書である、「野外幕僚勤務」の記述に沿って解説したいと思います。

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「幕僚の心得」とは

幕僚としての心得を要約すると、以下の5つになります。・

  • 指揮官の威徳の発揚
  • 我執を排して指揮官の分身として補佐
  • 指揮下部隊の指揮官・幕僚と親しく接して信頼獲得
  • 他の幕僚の職責を理解
  • 厳しい状況に負けない

では、一つづ見ていきましょう。

指揮官の威徳の発揚

「威徳」とは、人を自然に従わせるようにする威厳と人徳のこと。
幕僚は指揮官を補佐する際に、指揮官を軽々しく扱ってはいけません。
部隊では時々、指揮官と幕僚が同期とか、プライベートで仲が良いということもありますが、幕僚として接する際は、言葉遣いや態度には気をつけるのが普通です。
ただ、威徳の発揚を勘違いして、指揮官のイエスマンになるのはダメです。
指揮官を裸の王様にしないことも、威徳の発揚の要素の一つであると認識しましょう。

我執を排して指揮官の分身として補佐

また難しい言葉が出てきましたが、「我執」とは自分の考えに執着すること。
指揮官の指示に従って一生懸命考え、それこそ寝る暇を惜しんで考えて、「これがベストだ」と個人的には名案と思ったもが採用されないことも多々あります。
そんな時でも虚心坦懐、指揮官の決定に従って、その企図の達成のために全力を尽くさなければなりません。
ちなみに、この「虚心坦懐」とは心にわだかまりがなく、さっぱりした状態を意味しますが、なかなかそうなれないのが人間です。
幕僚も指揮官同様の人間修養が必要ですね。

指揮下部隊の指揮官・幕僚と親しく接して信頼獲得

指揮官の意図を正しく部隊に伝えるためには、日頃から指揮下部隊の指揮官、幕僚と親しく接して話しやすい雰囲気を作り、部隊の実状などを理解しておく必要があります。
相手の心情や状況をよく理解している人の話には、耳を傾けたくなりますよね。
また、部隊が何か問題を抱えていれば、その内容をよく聞き取って理解し、他の幕僚と調整して、指揮官にその状況を伝える必要があります。
指揮下部隊から「上級部隊の指揮官は、全く俺たちのことを理解していない!」と思われたら、面従腹背になってしまうかもしないので。
部隊の状況を指揮官に報告する時は、ただ伝書鳩になるのではなく、解決策の一案を添えた意見として提出するのが幕僚としてのあるべき姿ですね。
こうすることで、指揮官と指揮下部隊の双方から信頼される幕僚になれます。

他の幕僚の職責を理解

自分が忙しいと、他人が暇そうに見えることありませんか?
でも、その人も激烈な勤務がようやく一段落しただけかもしれません。
相手の職責(仕事の内容とその責任)を理解していないと、その人を理解したり尊重したりはできないですよね。
相互に尊敬の念があってこそ、指揮官の企図を達成するために一致団結ができるのです。
普段から意思疎通をマメに行って、お互いの職責を理解するように努めましょう。

厳しい状況に負けない

ミリタリーなので、戦況が厳しいなど過酷な場面に接することもあります。
そんな時でも冷静さを失わず、クリアな頭で物事を考え、戦局を打開していかなければなりません。
「絶対になんとかする!」という気力が必要になりますが、人間は疲れてくると悲観的になったりと気力も衰えます。
だから結局はベースとなる体力が大事ということです。
勉強するだけなく、日々のトレーニングも疎かにできない・・・
幕僚ってけっこう大変なお仕事だということが分かりますね。

いかがだったでしょうか。
会社員でも意思決定する人を補佐する場面はありますよね。
今回紹介した心得は、そんな場面にも適用できるのではないでしょうか?
皆さんの参考になれば幸いです。

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